釣り師の言い訳(0〜40)

ニュージーランドに移住してから10年間続けた釣りガイドを辞めた。その後、長い夏休みの魅力に釣られて手を出した教職も、厳しい現実のアッパーカットを食らってあえなく半年でのびてしまい、さて、それではどうやって毎日のお米代を稼ごうかとあれこれ考えた挙句、もうこうなったら駄目もとでやってみようじゃないのと、編集長が顔見知りであったのをいいことに、つり人社「フライフィッシャー」誌に短編小説を書いて送ってみた。しばらくすると、なんと掲載していただけたではないか。当時の編集長、若杉氏の温情以外何ものでもないのだが、それにすがるように頼まれてもいない与太話を勝手に書いては送りつけることを続けた。そしてとうとう「もう、結構です」と三行半を貰うまで、40回もの長きに渡って連載をしていただいたのだ。本当にありがとうございました。

そんな事情で生まれた「釣り師の言い訳」シリーズだけれど、このまま消えてしまうのもなんだか勿体ない気がするので、ここに置いておくことにしました。

最初の「六代前の妄執」は、まだ僕が釣りガイドをやっていた頃にJohn Gierachの「Trout Bum」を読み、その中の一編に触発され「なんだ、こんなことを書いちゃってもいいのか」と思って書いた初めての小説です。だから「釣り師の言い訳」シリーズのさきがけということで、第0話としてやはりここに入れておくことにいたしました。


雨が吹きすさび、釣りに行けない夜などの暇つぶしの一興にでもなれば、 望外の幸せです。

六代前の妄執 (初出 フライフィッシャー誌1992年8月号)
いつか見た日 (初出 フライフィッシャー誌1998年8月号)
フロータント地球防衛軍(初出 フライフィッシャー誌1998年10月号)
 (初出 フライフィッシャー誌1998年11月号)
「A」「T」「G」「C」 (初出 フライフィッシャー誌1998年12月号)
交換条件 (初出 フライフィッシャー誌1999年1月号)
輪廻 (初出 フライフィッシャー誌1999年2月号)
荒ぶる神、順ろわぬ民 (初出 フライフィッシャー誌1999年3月号)
 (初出 フライフィッシャー誌1999年4月号)
約束 (初出 フライフィッシャー誌1999年5月号)
遡行 (初出 フライフィッシャー誌1999年6月号)
償い (初出 フライフィッシャー誌1999年7月号)
宿命 (初出 フライフィッシャー誌1999年8月号)
ライズ師 (初出 フライフィッシャー誌1999年9月号)
ループ (初出 フライフィッシャー誌1999年10月号)
秘密のポイント (初出 フライフィッシャー誌1999年11月号)
スペシャルロッド (初出 フライフィッシャー誌1999年12月号)
リリース (初出 フライフィッシャー誌2000年1月号)
ストーキング (初出 フライフィッシャー誌2000年2月号)
キラーフライ (没原稿)
釣り合い (初出 フライフィッシャー誌2000年3月号)
理想の川 (初出 フライフィッシャー誌2000年4月号)
トビケラ (初出 フライフィッシャー誌2000年5月号)
魚視鏡 (初出 フライフィッシャー誌2000年6月号)
釣り情報ネットワーク (初出 フライフィッシャー誌2000年7月号)
本当の話 (初出 フライフィッシャー誌2000年8月号)
フライの値段 (初出 フライフィッシャー誌2000年9月号)
バンブーロッドの願い (初出 フライフィッシャー誌2000年10月号)
人面魚 (初出 フライフィッシャー誌2000年11月号)
僕の中の山女魚 (初出 フライフィッシャー誌2000年12月号)
真のフライフィッシャー (初出 フライフィッシャー誌2001年1月号)
最低の釣り (初出 フライフィッシャー誌2001年2月号)
口八丁手八丁 (初出 フライフィッシャー誌2000年3月号)
純粋な釣り (初出 フライフィッシャー誌2000年4月号)
空耳 (初出 フライフィッシャー誌2000年5月号)
異説日本毛鉤事 (初出 フライフィッシャー誌2000年6月号)
釣れるフライの秘密 (初出 フライフィッシャー誌2000年7月号)
神のお告げ (初出 フライフィッシャー誌2000年8月号)
15年前の川 (初出 フライフィッシャー誌2000年9月号)
クローン (初出 フライフィッシャー誌2000年10月号)
ヤマメとイワナ (初出 フライフィッシャー誌2001年11月号)
僕と、彼女と、魚と、川と (初出 フライフィッシャー誌2001年12月号)

 

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