トラウトバム日本語版        

DIARY

3月6日

仕事の山をどうにか越えたようなので、ちょっと時間を作ってトンガリロ川の様子を見に行った。
おお、なんともすごいことか。川の流れがまったく変わってしまっている。98年の大水で、ボウルダープールが真っ直ぐになり、ボウルダーリーチと名前を変えたのだが、今回はそこから下がブレーカウェイプールを通らずに一直線に流れるようになってしまった。
正月に夕まずめを楽しんだ浅瀬は影も形もない。ちょこちょこと遊べた国道下のプチウェーブもない。ここまで完全に流れが変わってしまうと、おおお、と驚きの声を上げるしかない。普段の水量が16立方/秒なのに、2月29日のピーク時には1430立方/秒が流れたという話だから仕方あるまい。吊り橋もボロボロだし、ウォーキングトラックもあちこちで川に崩れ落ちている。
まぁ、釣り人として不幸中の幸いは、大水の出たのが夏なので、孵化したばかりの稚魚が川にはいなかったということだろうか。それに新しいプールもあちらこちらにできたようなので、いろいろと調べる楽しみもある。ちょっと残念なのは、お手軽にカヤックで遊べるウェーブが消えてしまったことだろうか。

アメリカの翻訳会社よりメール。
次の支払いは、いつだか分からないみたい。
うむむむ。随分とやる気をそがれること夥しい。

 

 

3月7日

高島さんから来たメールに返事を書きながら、何かおかしい、どこか変だ、という思いが沸き上がってきた。けれど居心地の悪さがあるだけでその対象が何なのか分からず、まぁいいや私信だからとたいして深く考えることもせず送信ボタンを押した。
その後、湖でカヤックをやっていて、突然、何がおかしかったのか判明した。
メールに「釈迦の耳に念仏」と書いたけれど、それを言うなら「釈迦に説法」であった。
馬の耳に念仏と完全にごっちゃになっているな。

カヤックは相変わらず上手くならない。なかなかバウがきれいに刺さってくれないのだ。もうひと回りボリュームの小さなカヤック、特にバウの小さなカヤックに強く魅かれるものを感じる今日この頃(と、自分の腕ではなくカヤックのせいにする私)。

安いものを買ったせいかも知れないが、ウインドウズの方のキーボードがこの頃やたらと打ちづらいと感じるようなった。キーが引っ掛かる様で、打ったつもりが打てておらず、特にnのキーにその傾向がある。おかげで文書をばしばしと打っていくと、「とでもあく、わけのわからあいもおいある(とんでもなく、訳の分からないものになる)」ことがままある。その度にイライラするので、もうちょっとタッチのよいキーボードに買い替えようかしら(と、自分のせいではなく機械のせいにする私、と思ったけれどマックではそんなことはないのでやっぱりPCが悪い、と納得)。

 

 

3月11日

一昨日の晩は、3時まで頑張った。おかげで、というかそのために頑張ったんだけど、昨日は昼過ぎからお休みにして、平日の午後の人もまばらな映画館で「指輪たちの主、帰ってきた王様」を見る。2作目を見ていないし原作も読んでいないから、ストーリーはまったくわからないけれど、善と悪が一目で分かるので取りあえず楽しめた。3時間半という時間もまったく気にならず、飽きることもなかった。感動の超大作かどうかは別として、ま、こんなもんか。

アッパーハットにお住まいのプログラマーのが、仕事中に見つけたといって面白いページを教えてくださった。
タイミングを計るのがなかなか難しい。打ち上げると突き刺さってしまって距離が延びない。ある程度低い弾道に乗せられれば、着地してからすべるのだが。ということで、今日の最高距離

仕事は忙しいはずなのに、なぜか10時間もすやすやと眠ってしまった。なんとか遊ぶ時間を見つけようと苦労しているのに、まるで耳かきで集めてスコップで捨てるような時間のむだ遣い。気休め程度でいいからもうちょっと朝に強くなれないものだろうか、と思うのだがきっと無理だろう。なにせ、朝スパッと目が覚めたという記憶は45年間でたった一度しかない。多分20年以上も前のことでどんな状況だったか詳細は定かでないけれど、その時は自分でも驚いたのを覚えているくらいだから。

 

 

3月18日

12月からなんだかんだと忙しかったのが、ほぼ落ち着きつつある。というか、これから2週間は仕事が入っているけれど、その先はまったく不明。あればあったで大変だけど、なきゃないで困るしな。しかし、まぁ、とりあえずは一息つけそうな雰囲気だ。
で、カヤック。
  Spin S6X Skip RAD175
全長(cm) 201 185 198 175
ボリューム(liter) 170 160 147 167
幅(cm) 60 62 60 65
お値段(NZドル) 製造中止 2299 1800 1750

今乗っているのがSpinなので、長さからいえばRAD175に強く魅かれる。すっげぇ短いじゃん。これだけ短ければたぶんバウを刺すのも簡単だろう(、と思う)。しかし、ボリュームを見比べてみるとSkipが一番小さい。けれど長さはSpinと同じように長い。値段はどちらもさほど変わらない。うーむ。どっちにしようか。どっちがいいのか。悩む。しかし、こういうスペックだけを見ていても例えばロールのやりやすさとかはまったく分からないし、、、。
ということで、明日、ドナルドの店でSkipとRAD175の一人試乗会をさせてもらうことになった。ずふふふ。新しいカヤックに乗り換えたら、いよいよぐるぐる回れるか?

10月頃にまた前回のメンバーでボーンフィッシュをと思っているのだが、なんと、ツランギでしばらく釣りガイドをしていたやつが、タヒチに3年前から移り住んでソルトウォーターのガイドをしているらしい。彼がNZでガイドをしていたのは僕がガイドをしていたころと重なっているから顔見知り。早速連絡をしてみたら、ちょっと安くしてくれるという。お、これは、と思って、値段を見てみたら、1週間の釣りで一人US$4400を越えている。しかもこれは宿とガイド代だけ。つまりNZからの飛行機代がこれに加わることになる。だはははは。いくら割引があったとしても、とても払える額ではない。
ニューカレドニアといい、タヒチといい、フレンチポリネシアのボーンフィッシュはアメリカの金持ちだけを相手にするつもりらしい。商売としては、それで正解なのだろうけれど、僕のようなプチブル釣り人も楽しめるような幅を残しておいて欲しいもんだ。

 

 

3月26日

今週はめちゃくちゃ忙しかった。
こっちの高校に2週間ほどの予定で来ていた日本の高校生グループ約70名のうち18名のお手伝いをしていたのであった。午前中は学校の授業に一緒に参加し、先生のアシスタントとなって生徒からの質問に答え、また「ああ、こらこら、そこ、おしゃべりをするでない」と叱り、午後は私が引率となってこの18人の高校生を、ミニゴルフ、カヤック、マウンテンボード(スケボーの車輪をでっかくしたやつで、芝の斜面を下るもの)、ゴーカートだなんだと連れて回る(もちろんその場所に行けば、それぞれのプロがいてそいつらにある程度任せておけるのだけれど)。これが8時45分から3時半まで。で、それから家に帰って普段通りの翻訳の仕事。半分眠りながらやっているのが自分でも良くわかる。一回訳したやつをチェックするのに、それが原文と合っているかという以前に、はたして正しい日本語であるのかどうかすら分からなくなっている。しかし、それも今日で一段落。これからは通常通りの仕事だけれど、ちょっと予定を変更して、もう一度この1週間にやった仕事は見直しをしたほうが良さそうだ。

スキップ、スキップ、ランランラン。というわけで、新しいカヤックSkipを購入。これまで乗っていたSpinを下取りに出したら結構いい値段で取ってくれた。ほとんど傷がなかったからだろう。思えば、この船ではフルジェームスにもカイツナにも一度も行っていないのだから、傷もつかないわけだ。早速Skipの フィッティングをすませたので、(まだ仕事はたっぷり残ってるし、やらなくちゃいけないことは山積みだけどとりあえず)この週末には湖で遊べる!

 

 

3月28日

うっしゃぁ!おら、おら、おら、おらっ!
もいちど、拳を握って、うっしゃぁ!
といきなり盛り上がっている私だが、久しぶりに気分が高まっているのだから仕方がない。買ったばかりの新しいカヤックで昨日今日と湖で遊んだらこれがスゴイのなんの。今までの苦労が嘘のようにバウが刺さるじゃありませんか。一度なんかは、スイープとバックスイープの連続でカヤックを水平に回しながら、少しずつバウとスターンを沈めていって、最後にバウを刺すことまでできてしまった。うわっはっはっは。
この日記を読んでいて、今の説明がわかる人はごくごく限られているというのは先刻ご承知なので、もうこれはあからさまにその人に向けての私信であるな。
というわけで、これからは仕事の合間をみつけては湖に出かけることがしばらく続きそう。Skipを勧めてくださってどうもありがとうございますです。

その仕事の方もほとんど終わりに近づき、今週力こぶをぐいと入れて働けば、それからしばらくはのんびりとすることになるだろう。読もうと思って買った本や雑誌が大分溜まっているので、なんとか4月中に片づけてしまいたい。久しぶりに釣りにも行きたいし。山歩きもいいな。

なんということなく、おまけ