トラウトバム日本語版        

DIARY

7月7日

うふふふ。よやくをしましたわ、わたし、ましをくやよ。
あ、嬉しくて意味もない回文を作ってしまった。そう、10月にクック諸島に行く、その飛行機をついに予約したのだ。紺碧の空と、白い砂浜、風にそよぐヤシの木と一緒に、見渡すかぎりの青い海で僕を待っていてくれるのは、ボーンフィッシュ。くふふふふ。まだ、ボーンフィッシュを釣るための参考書も読んでないし、作戦も練っていないし、現地の状況も集めていないし、フライも巻いていないし、ラインも買ってないし、それまでに仕上げないといけない仕事もてんで進んでいないけど、とりあえず足だけは確保しましたぜ。
もう、行くことは決まったのだから、なんとしても今月、来月、しゃかりきになっていろいろと話を進めないといけない。そんなわけで、今年の遡上マスは、捨てた。ええ、そうですとも、きれいさっぱり捨てましたとも。イクラ欲しさに、ちょっと出かけることはあるだろうけれど、基本的にはボーンフィッシュだ。マスの切り身が食べたさに、ちょんのまで竿を振ることはあるだろうけれど、中心はボーンフィッシュだ。
うっしゃぁ、と気合いが入ったところで、もう1時半だから寝ようっと。

7月11日

仕事の方は、のろのろと牛の歩み、亀の道行き。千里の道は一歩をもって半ばとす、なんてうそぶきながらも、やっぱりなにか書かないといけないよなぁと机に向かうのだけれど、こんなときに限ってくだらないことを思いついたりする。
例えば。
有名人、タレントの顔は、商標登録がされているのだろうか。つまり、そっくりさんを探してきて、ただでさえ似ている人間にさらに整形手術を施し、ちょっと目には区別がつかないくらいにしてしまう。そして、その人間を使って、コマーシャルを作った場合、オリジナルのタレントなり有名人は、商標登録違反で訴えることができるのだろうか?そのコマーシャル内で、大きく目立つように、「この人は、有名な誰かに似ているかも知れないし、あるいは有名人そのものだと思うかも知れないけれど、この人は、その有名人ではなく、ごくありきたりの○×△□さんです」と有名人の名前を出すことなく、注を入れても、それでも訴えることができるのだろうか?
ここまで書いて、ふと、整形手術を施したという段階で、某有名人に人為で似せたということで、引っ掛かるかも知れない、と思った。ということは、生まれつきのそっくりさんなら、いいのだろうか?
と、馬鹿なことで悩んだりしないで、さっさと仕事をするべし。

7月21日

先月半ばに始めたホットウォーターシリンダの電気を切る実験は、今のところ、まぁまぁ、うまくいっている。失敗したなと思ったのは、先日、根岸さんご夫妻が来られた際、夕方にシャワーを浴びられたようなのだけれど、お湯が熱くなかったのではないかということ。今度からお客さんが来られる際には、早めに暖炉に火を入れるとしよう。
もう一つの問題として、タンク全体がぬるくなってしまった場合、シャワーに必要な分のお湯を作るだけでも時間がかかる。というか、それができない。なぜなら、タンク全体の温度が下がると、暖炉の中でお湯が充分に熱くなる前に、タンクと暖炉の間で循環してしまう。おかげで、タンク全体の温度が徐々に上がっていくことになり、全部をシャワーに適温になるまで上げるにはかなりの時間がかかる。それに対し、タンク上部だけでもいいから熱いお湯が残っていれば、暖炉内のお湯がそれより高い温度にならないかぎり循環は始まらないので、たとえタンクの下の方が冷たくとも上の方では充分に熱いお湯がどんどん溜まっていく。シャワーを浴びるだけなら、そうやってタンクの上半分もお湯があれば充分なのだ。
問題は、タンクのお湯の残り具合をどうやって見極めるか。今日は見事にそれに失敗して、タンク全体を徐々に温める羽目になったため、 夜中の2時だというのにまだぬるい。
ちぇっ。覚悟を決めて、ざっと浴びるとするか。

7月27日

食べました、ニュージーランドで最高のフィッシュ&チップス(One Hot Tuna)。行って来ましたとも、パイヒアまで。家から片道600キロ弱の道のり。行くまではすっごい遠いような気がしていたけれど、行ってみると案外近かったっす。おまけに車も調子良いし。
で、その最高のフィッシュ&チップスは、最高と言われるだけあって、やっぱり美味しかった。魚の衣がフニャフニャフカフカしていなくて、さっぱりカラッと揚がってるし、チップスも同様にカリッとした歯ごたえ。軽いんですね、全体に。魚は、ドリー、ホキ、スナッパー、ハプカとあったので、ドリーとハプカを選び、それにカキとホタテも追加。ちょっと残念だったのは、カキとホタテはパン粉で揚げてあるんだけど、これが日本風のパン粉ならまだしも、こっち風の細かいものだったので、今一つだったこと。これなら魚と同様の衣の方がよかったかも。
この次は、ローワーハットにある2001年度の「最高のフィッシュ&チップス」を食べてみるとしよう。

 

電気代の請求が来た。ふむ、ふむ。前回の請求と比べてみよう。

5月9日から6月11日(33日間)の電気料金
使用電気量 600ユニット 電気料金/ユニット 10.735ドル
電金料金トータル(基本料金その他を含む) 119.52ドル

6月11日から7月22日(41日間)の電気料金
使用電気量 222ユニット 電気料金/ユニット 11.53ドル
電気料金トータル(基本料金その他を含む) 79.11ドル

電気料金は、この水不足でユニット当たりの料金が値上がりしているにも関わらず、3分の1の節約。しかも前回は33日間分なのに対し今回は41日間分と長いだけではなく、前回請求分のうち11日間は日本にいて不在。ということはそれを計算に入れると、めちゃくちゃな節約ではないか。1日あたりの使用電気量で言えば、18.18ユニット対5.41ユニット、つまり70%のカットじゃん。すっげぇ。いかにホットウォーターシリンダーが電気を食っているか、と言うことだな。
と、感心していたら、それほどストレートに物事は運ばないということに気づいた。このあたりの電気料金は、電力会社のおじさんが毎回メーターを読みに来るわけではなく、年に数回だけ見に来て、それから推定して電気料金をチャージする仕組み。で前回の使用電気量は実際の使用量ではなく、推定使用量。それに対し、今回請求分はおじさんがたまたまメーターを見に来ているので、前回推定量から実際のメーター量の差分が請求されている。電力会社は、住人が日本に行って2週間不在という大切な要素を当然まったく考慮に入れずに推定しているから、前回請求分は実際使用量よりかなり多いはず。その分、今回のメーター読みによる実際の使用量は、少なくなってしまう。そんなわけで、ホットウォーターシリンダーカットによる実際の節約は、この2回の電気料金を比べただけでは分からないのであった。
ま、いずれにしても節約していることには変わりないんだけどね。