DIARY
朝からしっかり働く。明日も働く。多分この2週間が山というところか。
先日読んだチョムスキーの「Power and terror」は、力のある国とテロについて述べたインタビューおよび講演集であった。力のある国とテロというと、ブッシュが言うところのアメリカ対テロリストの戦いをまず思い浮かべるが、この本ではテロを終焉させるために大切なのは大国自体がテロを辞めることなのだ、と主張している。そしてその主張の裏付けとして、南米ニカラグア、(イスラエルを使用した)パレスチナ、アフガニスタン、ボズニア、そして今回のイラクと事実を並べ、いかにアメリカが国際世論を無視し、国連をないがしろにしてこれらの国でテロを行ってきたかを説明している。 ふむ。
インターネットは、どこという中心があるわけではなく、網の目のようにあるいは地下茎が無秩序に蔓延るように延びたネットワークである。だからそこには権力による検閲のない個人の自由な世界が広がっている、との幻想をうっかり抱きやすい。確かに物理的なネットワークには中心はないが、しかしその上を流れる情報にはどうしても集中点が生じる。それは検索エンジンである。もし誰かが世の中の人に知られたくない情報があり、そのため検索エンジンに圧力をかけ、その情報がヒットしないようにしたらどうなるのか。そうなった場合、たとえ情報がネット上に存在したとしても、誰にも知られることなく眠り続けることになる。
google村八分。そしてその詳細。
この二つ、つまりアメリカなどの大国によるテロと企業による検索エンジンやISPへの圧力は、つまるところどちらも持てるものによるごり押しである。持てる者は武器や財力だけでなく、法律上の知識といった力をも動員して自分のやりたい放題にやろうとする。
悪徳商法?マニアックス |
さぁ今週もめちゃ忙しいぞぉと構えていたら肩透かしをくらってしまった。 日本のさる製薬会社が情報収集会社に依頼して、作っている薬品に関する文献を世界中の学術雑誌から集め、それを翻訳会社に配送、でもってそこから私らのような翻訳者に仕事が回ってくるという流れでずっと動いていたのだが、今週の分を翻訳会社が流そうとした直前に大元の製薬会社から待ったがかかってしまったらしい。 ううむ。これが単に今週はちょっとお休みとか今月はお休みくらいならよいのだが、プロジェクト全体の消滅となるとかなりの痛手である。ほとんどこの仕事一本でどうにか食べられるほどの量があったのだから。もし消滅となるとリストラにあった社員よろしくゼロからの出発とあいなる。あちこち走り回って仕事をもらってこないといけない。 とほほほほ。
と嘆いてばかりいても仕方がないので、とりあえずは遊ぶことにする。
で火曜日まで仕事をしたら、あとは釣りだぁ。 ちょっと喉が痛くて風邪の引きかけみたいなので、免疫力が高くなると密かな話題のラム酒を飲んで、なんとかねじ込んで抑えつけなければ。それだけでは不安だから、風邪のウイルスに効き目があるという噂の赤ワインも飲んだほうが良いだろうな。さらにこの二つの効果を高めると科学的に証明されているビールも当然、、、。 |
昨日の朝から女房は仕事に出かけていていない。それで飯は自分で作らなければならない。冷凍庫をごそごそと探ってみると、根岸さんにいただいた鯛とシマアジを三枚に下ろした残り、つまり中落ちと頭が出てきた。さらに奥深く手を突っ込むと鳥ガラが1羽分。他にもいろいろあったのだが、とりあえずこの二つを使って何かを作ることにする。 オリーブオイルでニンニクと玉葱をよく炒め、きつね色になったところでニンジンを入れる。白ワインをたっぷり注いで汁気が無くなるまでさらに炒め、鳥ガラでとったスープをガラも一緒にたぷたぷと入れる。塩、胡椒で適当に味をつけ、しばらくぐつぐつと煮たら、いよいよ中落ちと頭の登場。タイもシマアジも一緒くたに入れて火が通ったかなというあたりで畑でとれたインゲンのざく切りを放り込んでお終い。 どれ、どんなもんができたか。味見をしてみる。 う、うまい。すっげぇうまいっす。早速スープ皿によそり、ガラだの中落ちだのを手づかみして骨にこびりついた肉を歯でこそげとりながら食べる。 作っているときは、「スペインの片田舎で細々と暮らす貧乏な漁師風スープ」というタイトルが頭に浮かんだのだが、これがどうして。僕の食に対する嗜好性のツボを気持ち良く押してくれるものとなった。そう、こうやって手でつかみ、骨から身をはがして食べるというのは原始的ではあるけれど、それがために余計に食い物を食っているという実感を味わえるからかなり好きなのだ。 久方ぶりに満足できる料理と巡り合えた気がする。 さて、明日は何を食うか。 |
昼前に友達が来て、ちょっとおしゃべりをしてから釣りに出かける。 まずは発電所の放水口。様子を見ているとときおり波紋が広がっているので、これはこれはと舌なめずりしながらしばらく粘るもあたりもかすりもなし。よく注意して見ていると、波紋はマスのライズではなく水面に呼吸をしに来たナマズらしい。「ニンフでやったら釣れるかなぁ」と言いながら、結局は試さず場所を変えることにした。 ボートを出して、トンガリロ川を河口から遡る。僕のボートではなく友達の12フィートのアルミ船。このサイズのボートに乗って釣りをするのは随分と久しぶりだった。これでもいいんだよなぁ、別に人を乗せてガイドするわけじゃないんだから。川はちょっと濁り目で、おまけに目の位置が低いので魚を見つけづらい。大分遡ったところでモーターを切り、ドリフトする。小舟なのでオールで操れるところがいい。 しかし、魚の反応はまったくない。セミは結構鳴いているというのにライズ一つないし、しかもいつもなら40クラスのニジマスがちょぼちょぼと飽きない程度に出てくれるのにそれすらない。そればかりか浅場で寝ているはずの巨大寝てマスの姿もないではないか。どうやら、先日の大水で皆湖に降りてしまってまだ川に戻ってきていないのかも知れない。 そんなわけで、半日釣りをしてあたりもかすりもしないまったくのボウズ。 ま、こんな日もあるわな。 |
こんなに働いてどうするんだってくらい最近良く働いている。これはご褒美に是が非ともクック諸島辺りに行ってボーンフィッシュをやらないといけない。ということで、前回のクック諸島ボーンフィッシュ惨敗3人組みが集まってわいわい酒を飲みながら次回の作戦を練った。行く場所はアイツタキ雪辱戦とペンリン探査というハシゴになりそうな気配。時期は10月。一度行っているから様子はほぼわかっている。持っていくべきフライもすぐに巻けるし、前回の問題点もなんとか解決しているはず。唯一気になるのは、私の仕事がそれまで順調に流れているかどうかだ。今は忙しいけれど一寸先は闇だからねぇ。
今日の畑からの収穫。 |
ついこの間も同じようなことを言った気がするが、この1週間が山だ。きっと。これを乗り越えれば比較的楽になるはず。
支払いを溜めに溜めた某翻訳会社から1月半ばに来たメールでは、1月31日に一部支払いを予定してますということだったので、ずっと良い子にして待っていた。毎日郵便屋さんが配達に来るたびにわくわくしながらポストをのぞき、小切手の入った封筒がそこにあるのを期待していた。でも待てど暮せど来ない。いくら郵便事情が悪いとはいえ、あまりにも遅すぎるので不安になって「どうなってるんでしょう」とメールを書いたら、こんな返事が、、、。 |
うっしゃぁ、山は越えた!というわけで、平常通りの週休二日に戻れそうな気配。早速、明日明後日はお休みすることにした。明日はロトルアに買いだし、ボート屋回り、温泉などの周遊ツアーに行くことが決まっている。明後日は、釣りにするか、カヤックにするか、それとも二股かけるか思案中。
さて、ボーンフィッシュ。
あぶない、あぶない。 |
夕べから今朝にかけ、とんでもなく激しい雨が降った。川はすごいことになっているだろうなと思いつつ、今日の午後ツランギまで出かけたら、家からトンガリロ川までの間で8箇所が水没。トンガリロ川もちょっと前までは土手の上まで水が来ていたらしく、普段は草原のところが砂やら泥やらで覆われている。橋げたにかかった流木を取り除く作業で橋は通行止めになっていたので、ツランギまでたどり着けずに家に帰る。 夕方のテレビニュースを見ていたら、ツランギではトンガリロ川が氾濫する恐れがあったため200人ほどが避難したと伝えていた。うむ、そこまで凄まじい大水であったのか。 釣りガイドをやってなくて、本当によかった。 せこせこと部屋にこもって仕事。 |