トラウトバム日本語版        

DIARY

2月6日

気軽にとりかかった床プロジェクトだが、始まってからはや三週間になろうとしている。待ちに待ったフロアサンダーがようやく来てくれ、なんとかウレタン塗料を塗るところまできた。階段も今回のプロジェクトに入っているので、塗ってから半日は上を歩けない。下塗り二回、仕上げ一回の計三回を塗る間、仕方なく二階のベランダからはしごを使って出入りする日々である。おかげで、四畳半生活になんだか夜逃げの趣さえ加わってきた。しかし、それも今日まで。今朝、最後の仕上げ塗りをし、明日の朝には荷物を全てもとの部屋に運び入れるのだ。
と思っていたら、とんでもないことになってしまった。最後の仕上げ塗りが、どういうわけが泡ぶつぶつになり、フロアサンダーも首をかしげている。以前、リビングルームをやってもらったときには、こんなことはなかったのに、、、。しかし、これではどうにもならないので、再びサンディングをして、塗り直さなければならない。一体いつになったら、完成することやら。

保険屋からは、もうひと月近くなろうとしているのに、いまだに連絡なし。こちらもいつになったら、片が付くことやら。

この週末には、釣りに行くことになっているのだが、うずたかく積まれた荷物の中から、釣り道具を探すので一苦労することになりそうだ。フライを巻くなぞ、夢のまた夢。

2月10日

日本から来たお友達に誘っていただいて、ンガルロロ川にヘリで入り、一泊二日の釣りをしてきた。
いやぁ、よかった。天気も良かったし、川も水が澄んで、風景もきれい。もちろん他の釣り人は誰もおらず、山中にこだまするのは、川のせせらぎと、鳥のさえずりと、蝉の声ばかり。そう、そうなのだよ。蝉が鳴いていたのだ、かの山の彼方では。というわけで、でっかいセミフライを投げると、遠くからわざわざ見つけてくれて、すっ飛んできて食ってくれる奴までいる始末。数こそそれほどではないものの、でっかい鱒が釣れたし、何と言っても、やっぱりサイトで魚を見つけ、ドキドキしながらフライを投げる釣りは一番おもろいよなぁと再確認した。
また山小屋での夜は、ランタンの明かりの下、「造血幹細胞移植による完全犯罪」の話だの、「日本で、タバコが原因で死ぬ人の数は、ほぼ毎日ジャンボジェット1機が墜落するのと同じ」といった話に花が咲き、ううむ、なるほどと唸らされることしばし。

これこそまさに、「ある、夏の、楽しい思い出の日々」だなぁと実感した二日間であった。

2月14日

長かった。じつに長かった。しかし、4週間にも及ぶ四畳半生活にもついに別れを告げるときが来た。紆余曲折を経て、どうにかこうにかやっと床が入ったのだ。これまでの、どこか薄汚れた建材むき出しの床が、いきなり、木目のフローリングになってしまった。なかなかかっこよくできたし、おまけに今回は、自分でもトンテンカンとやっているから、すっげぇ嬉しいっす。これでこの家も、築10年目にして、なんとかほぼ完成というところまでこぎつけたわけだ。うーむ、本当に長かったなぁ。

車は、結局、直すのが不経済ということで、買い替えることに。保健屋さんがいくら払ってくれるのかは、いまだに不明。

仕事で、どうしてもWindowsが必要になり、それで仕方なく、タウポの電気屋、PC屋を数件回って一番安いPCを購入。そんなわけで、今、机の上には2台のパソコンが乗っている。床が入る前の、4畳半状態の時は、部屋中に本やがらくたが積み上げられた中、うずもれるように2台並べてあったものだから、まるで一昔前の映画に出てくるハッカーのようであったが、おかげで部屋もあらかた片づいたので、ちょっとはましになり、パソコンオタクぐらいにまで昇格。先行投資したんだから、その分、稼がないといけなくなった。これって、尻に火がついた状態ということだろうか。あまり考えるのは、よそう。

2月20日

ついに、車を購入。ちゃんとカヤック用のキャリアもついているし、これでまた釣りもカヤックもばっちりだぜ。
車種は、トヨタ・カローラ、1600cc。84年式で、走行距離もわずか23万キロちょっとと、まだまだ新車の域を出ていない。これから先が楽しみの車だ。ちなみにお値段は500ドル(約3万3千円)。ううん、いい買い物であった。
先週この車を手に入れてからまだ一度も乗っていないけれど、たぶん、走るはず。
走ってくれよな。

今月はなぜかやたら忙しい。こんなに忙しく仕事をしたのは、ガイドをやっていた頃以来だ。おかげで、ほとんど釣りに行っていないけれど、来週はオーストラリアから友達が遊びに来るので、そいつと連れ立って釣りまくる予定。そのためには、なんとしてもそれまでに仕事を片づけねば。