トラウトバム日本語版        

DIARY

8月1日

うふふが、ふたつ。

その1。10月にラロトンガに行くという話だが、なんとフライバイの点数が貯まったので、僕も女房もタダでいけることになった。もちろん、向こうでの国内線や宿は自前になるけれど、旅費が大分安くなることには変わりない。ちなみに、フライバイを使って海外旅行をするのは、これで3度目。ありがたや、ありがたや。

その2。これまで隣同士にありながら、ファイルの移動をいちいちフロッピーに入れたりCDに焼いて行っていたPCとマックの間を、LANで繋げてしまった。おかげで、便利なことこの上なし。お互いの中をのぞき見できるので、まるで1台のパソコンみたいだ。これで、ファイルだけじゃなく、マウスまで行き来できればもっと便利なのだが。ちなみに、このためにマックに入れたカードは、USB、IEEE1394、LANの三つが全て入っているというスゴイカード(いや、ほんとにそういう名前のカードなんですわ)。
間に入れたスイッチングハブは8つ口なので、あと6台もパソコンをつなげることができる。って、私一人しかいないのだから、そんなにたくさんのパソコンを繋げてどうするって話もあるが。

以上のようなわけで、原稿の方は、遅々として進まず、ハハとして笑うのみ。

 

 

8月13日

去年の暮れから正月にかけて大きなお仕事を貰い、すっかりお世話になった某翻訳斡旋会社から、またお仕事をいただいた。
んがっ、である。
その会社、翻訳者への未払いを残して、現在では跡形もなくなった様子。社主は国外に逃亡し、残った取締役ともう一人が新しい会社を興したのであった。で、お仕事の問い合わせがあったのは、この新しい会社のほうなのだ。ただ、仕事仲間のメーリングリストに、この新しい会社と取締役の名前が要注意として流れてきたので、ちょっと二の足を踏んでいる。僕自身は、一度もかぶったことがなく、ちゃんと支払っていただいたし、おまけにやったのは大きな仕事だったからとてもありがたかった。悪い印象などあろうはずがない。ただ、やはりそう言うことがあると、すぱっとは飛びつけないもんである。特に今回問い合わせがあったのは、2週間くらいかかる仕事なので、それだけ一生懸命働いて、なにも貰えないというのでは、諦めが付かない。これがまだ僕が日本にいるなら、事務所に火をつけるなりなんなり、憂さの晴らしようもあるんだろうが、これだけ離れていると地団駄踏んだって聞こえやしない。
どうなっているんですか、そこんとこ。ちゃんと払ってくれるならやりますよ。
とメールを打っておいたけれど、どうなるんだろう?

今週中になんとしても、原稿を書き上げ、一段落する予定。
その原稿のために、明日は、生まれて初めてゴルフをすることになった。パーとかボギーとかいう言葉を使うらしいというところまでは知っているが、それが何を意味するのかまったく理解していない。全ては明日、解き明かされるであろう。
ところで、明日は、握るんだろうか(なんて言葉はちゃんと知っていたりする)。

 

 

8月15日

昨日の新聞を読んでいたら、南太平洋の国々(ニュージーランド含む)に対し、経済的な安定性と先行きのことを考えて、共通通貨としてオーストラリアドルを使えばいいのではないか、とオーストラリアの政治家の一部は考えている、という話が載っていた(The New Zealand Herald, August 14, A5)。その結果、いくつかの国では独立性が失われたと感じられるかもしれないが、南太平洋の将来のためには仕方がないと、考えているようなのだ。
この記事を読んで最初に頭に浮かんだのは、日本がその昔、似たようなことを言っていたこと。大東亜共栄圏というやつだ。これと一体どこが違うんだろうか?
イラク出兵といい、オーストラリアという国に対する印象が、僕の中で下がりつつある今日この頃。

今日、明日の二日で、原稿をなんとかする。でもって、来週末にはウェリントンに取材兼遊びに行く、と。どうせあそこまで行くなら、ウェリントン港で竿でも出してみるか。ポイントはどこが良いんだろう。ちゃんと調べておかないとな。フィッシングガイドマップを見てみることにしよう。どれどれ、ふんふん、夏ならこのあたりか。しかし、今は冬だしなぁ。じゃぁ、こっちにしようか、、、。いやいや、待て待て。あっちの波止場も、、、。
というわけで、一向に進まない原稿。

 

 

8月19日

二か月ほど続いた仕事がやっと一段落。とりあえず草稿は書き上がったので、あとは推敲を積み重ねばかりだ。でもまずはほっと一安心ということで、今日は久しぶりにお昼過ぎにトンガリロ川に駄犬を連れて散歩にいった。駄犬は相変わらず駄犬ぶりを発揮して、車から降りるや、呼べど叫べど飼い主の元に返ってこず、なにやら非常に臭いもの(腐った魚、腐ったランチ、腐った鳥、腐ったゴミなど)に魅かれるままにあちらこちらをうろつき、やっと戻ってきたかと思ったら、体中から異臭を放っている。とてもじゃないが、そのまま車に乗せるわけにはいかないので、冬のトンガリロ川寒中水泳大会を10回ほど敢行した。元気がいいだけが取り柄の駄犬なので、木を放り投げるたびに、嬉々として冷たい川に飛び込んでくれるのが不幸中の幸いだ。おかげで匂いはなんとか落ちた。

さて、そのトンガリロ川だが、つい最近雨が降ったにも関わらず、濁るどころか水量さえ増えていない。それでも吊り橋から覗き込んだら、橋の直下だけでも7尾ほどの鱒がいた。というわけで、明日は、本当に久しぶりに釣りに行こう。どうなることやら。

やっと時間がとれるようになったので、ボーンフィッシュの本を読み始める。ぐふふふ。

 

 

8月27日

週末は、ウエリントンに取材件遊びに行ってきた。国会議事堂の写真を撮り、帰りにはダネバークでバイキングの看板の写真を撮る。ウエリントンでは、まず港で雑魚釣りをしてサヨリ、アジ、イカなんかをお土産に颯爽と高島邸に現れるはずだったのだが、あまりにも風が強くおまけに寒かったので車から出る勇気すら湧かずに敗退。おかげで手ぶらでお邪魔し、エヘラエヘラと笑いでごまかしつつ、ビールをいただく。

その後、高島さんと ワインを飲みながら、くだらなくかつ面白いページをどうやって見つけるのか、という話になったのだけれど、そういわれてみれば最近面白いものにぶちあたっていないなぁと思った矢先、まぁまぁのヒット。「サザエさんの謎」的な面白さなので、3作続けて読むと、ちと飽きてしまうのがホームランではなくヒットの理由。

ちなみにgoogleで「くだらない 面白い ホームページ」で検索をかけたら、18700件も出てきた。いくつか見てみたけれど、どれも「くだらない 面白くない ホームページ」だった。

 

 

8月31日

とりあえず、原稿を編集に送る。あとは、向こうから言ってくるだろう変更点にそって手を入れるだけ。写真はまだ足りないものがいくつかあるので、今月は撮影旅行に何度か出かけることになりそうだ。

女房のPCが起動するたびに訳のわからない画面が出てくるようになって久しかったのだが、先日、PCで困ったときに相談する掲示板に症状を書き込んでみたら、あっという間に解決方法を教えていただいた。いや、世の中には親切な人がたくさんいてありがたいもんである。こんなことがあると、「インターネットはある意味、共同体である」なんて言う言葉を信じたくなってしまう。

DVDプレーヤーが故障して、そのおかげで傷がついて再生不能になっていたCDやDVDを、信号修復材という名のコンパウンドで磨いたら、見事どれも復活してしまった。しかし、どう考えてもわからないのは、表面を見ると、傷は消えているどころか無数の細かい傷ができているのだ。これは、鏡面のようにピカピカのCDやDVDにガリガリと傷があると、それだけが目立ってしまってそこで信号再生が止まるけれど、一面を致命的ではない小さな傷で覆ってしまえば、どれがひどい傷だかわからなくなり、機械も誤魔化されるということだろうか。