トラウトバム日本語版        

DIARY

4月2日

怒濤のように入って来る仕事。
ドトールのようにへなへな私。
と、馬鹿なことしか言えないくらい疲れているのがありありアリナミン。
今週力こぶを入れればと頑張っていたら、またぞろ仕事が入ってきてしまった。くうう、仕方がない。もうあと2週間、頑張ろうじゃないの。
それでもこれではなんのために生きているのかわからなくなってしまうので、明日はなんとか暇を作って遊びに行こう。半日空いたら釣り、数時間ならカヤック、1時間ならラムラッパ飲み自棄入ってます、というところ。

弟が送ってくれた日本のテレビ番組に、自宅でできるプロのラーメンというのがあった。有名店を紹介しつつ、いろいろと細かい技を教えてくれるもので、おお、なるほどそうかとよだれをたらしながらかぶり付きで2回ほど見てしまった。というわけで早速触発洗脳されて、マー油、エビ油を作るためにブタの脂身とクレイフィッシュ(ただし細い足だけ。1ドルちょっとなり)を買ってきた。さぁ、どうなるだろうか。

 

 

4月5日

このところウイルス関連のメールがうっとおしいほどたくさん来るようになった。その半分くらいは、サーバーから「あなたの送ったメールにはウイルスが入っていたので、止めちゃったよ。ちゃんとウイルスチェックしてね」というものである。しかし僕はマックでしかインターネットをやっていないので、ウイルスにかかりようがない。だから、僕のメアドを持っている誰かのPCにウイルスが住み着き、僕のメアドを使ってあちこちにウイルスを送りまくっていることになる。サーバーからのメールは、NZアドレスのものがかなりあるので、NZに住んでいる人か、あるいはNZ関連の仕事をしている人のPCであろう。例えば今日来た中には、kiwidiscovery.co.nzからのものがあった。どうやらお土産屋さんらしい。
というわけなので、ここのメアドと僕のメアドがどちらもアドレス帳にある人は、ウイルスチェックをしたほうがよいと思います。ちなみにウイルスは、Worm.SomeFool.Qだそうです。
 

 

4月8日

妻がしばらく帰国することになった。オークランド空港まで送っていく途中、マタマタで駄犬と私のトイレ休憩のために車を止めたら、なんと栗がしかも大粒の栗がたくさん落ちているではないか。妻と私で思わず真剣に拾ってしまった。しかし、妻はこれから日本に行くのだし、僕も一人ではそんなに食べられないとわかっているのに、美味しそうな栗を見ると拾わずにはいられないというのは、夫婦揃って馬鹿なのか、食べ物に意地汚いのか。
その横で、地面に転がっている生の栗をガジガジと咬んでは吐き出していた駄犬も、まさに同じ穴のムジナ。

帰りは途中でちょっと寄り道をしてロトルアに回り、ドナルドの店に行った。先月はそれこそ一生懸命働いたのでその打ち上げ祝いに念願のドライトップを購入した。これまではセミドライだったので、水がバシャバシャと容赦なく入り、これからの季節は下にかなり着込まないと寒くてならない。ドライトップなら入って来る水の量が全然違うはずなので、快適なパドリングライフを送れるだろう。いろいろと見せてもらったらちょうどセールがかかっているものがあったのだけれど、サイズが合わずに試着すらできない。どうやら僕の頭はかなりでかいらしい。買ってからゴムの部分だけ切って合わせるという手もあるが、実際に頭を通してみたら体もキツキツなんてことになるのが嫌だったので、結局は頭がどうにか通ったものを買った。値引きされていないのでお値段はセール品の倍!ががーん。でも、まぁお祝い事だし、お祝いは値切っちゃいけないって言うし、、、。
明日、仕事の合間を見てちょっと湖で試してみようっと。

 

 

4月10日

昨日はイースターホリデーで全国的にお休みだというのに、朝寝坊もせずちゃんと7時に起きて仕事をえっちらほっちらしていたら、10時過ぎに電話。出てみると、私がうんつくやっているその仕事を回してきたマイクだった。
「あのさぁ、これからピーターとトンガリロ川にカヤックに行くんだけど、来る?」
ハイハイハイハイ、行きます、行きます。と、なんの迷いもなくパソコンのスイッチを切る私。慌てて気になっていたカヤックのフットレストを調節しなおし、持っていく道具を並べる。おニューのドライトップも買った翌日にいきなり冷水デビューだ。
アクセス10はこれまでに何度も漕いだけれど、例の大洪水で流れが変わってからは初めて。マイクもピーターもそれで様子を見に行こうということになったらしい。待ち合わせ場所に着いてみると、ん?二人ともボリュームのあるクリークボートじゃないか。結構すご腕の二人が二人ともクリークボートっすかぁ?ちょっと不安になりつつ、漕ぎだす。
これまでなら、覚えているラインに添って適当に突っ込んでいったのだけれど、ラインどころか瀬自体が変わっているので、三人とも慎重に下の様子を見ながら降りていく。ほとんどの瀬はこれまでとほぼ同じラインで下れるか、一目瞭然のラインが見えていたけれど、一箇所だけ、ほとんどパチンコ玉状態で岩と岩の間を右に左にすり抜けつつ下るところがあった。新しいトンガリロ川では、ここが一番面白かったかな。
ただ、去年の冬にトンガリロ川を下ったときと同様、なぜか貧血気味になってしまった。去年は前の晩にお酒を飲みすぎたからだと思っていたが、どうやらそうではないらしい。頭に防寒用のネオプレーンのキャップを被っているのだけれど、その上にヘルメットを付けるときつすぎて血が止まってしまうのだろうか?いろいろと試す必要あり。

重なるときにはいろいろなことが重なるもので、仕事が立て続けに入って忙しくなるぞと身構えていたら、あれもこれもキャンセルとなり、いきなり暇になってしまった。月曜から金曜までの5連休。釣りをしたりカヤックをして、久しぶりにのんびりと過ごすことにしよう。あ、そうだ。ラーメンも作ろうっと。

 

 

4月14日

昨日はトンガリロ川に様子を見に行く。カトルラスラーはすっかり淵の位置が変わってしまって、魚の付き場所が誰でも一目瞭然でわかるプールになっていた。これまで以上に人が入るようになるかも知れない。雄のアベレージサイズを1尾かけたものの、ランディング寸前でバレ。その一つ上のローワーバーチプールも覘いていこうか思っていたら、知り合いの釣りガイドがお客さんを連れてきたので、場所を譲ることにして別のプールに移動。トラックから崖をすべるように降りて入ったアッパーバーチの上のプールは、小さいけれど魚が好きそうな流れだった。2尾かけて、1尾ランディング。シーズンの初物なのでキープすると心に決めていたのに、寄せてみたらリミットサイズの45センチにぎりぎり。メジャーを持っていなかったから、ぎりぎりセーフなのか、ぎりぎりアウトなのかがわからず、仕方なくリリースした。そのまま川沿いに上がってクリフプールをやってみるけれど、外れ。対岸で釣りをしていたお兄ちゃんが1尾かけてばらしていた。結局僕は3時間釣りをして3尾かけただけ。ま、こんなもんか。
今日は、ボールダーリーチの下で釣り場の探索。遠くから見た感じではよかったのに、近くに行ってみたら今一つ。落としから入った流れが複雑によれすぎているのだ。それがようやく落ち着いていい流れになるころには、ちょっと浅すぎて魚が居着くには深さが足りない。それでもせっかくだからと2度3度フライを投げ込んでみたけれど、当然反応も何もなし。その下のプールは対岸からしか釣りにならない。先日、釣り人が瀬の上で川を対岸に渡っているところを見かけていたから、僕も同じところで渡ろうとする。が、身長、体重ともに不足で涙を飲んで諦める。瀬の下、プールの落とし込みぎりぎりもどうにか渡れそうに見えたのだが、予想以上に流れが速く、ちょっと渡り初めてすぐにびびってやはり敗退。僕が2歩、3歩と流れに足を入れたところで、駄犬は元気よく川を渡り初めたと思う間もなく流れにさらわれ、そのまま淵の中を元気に泳いで反対側に行ってしまった。そこまで行って、初めて僕が後に続いてきていないことに気付いて、慌ててまたまた元気に淵を泳いで帰ってくる。どうでもいいが、嬉しそうじゃのう、お前。
このところずっと晴天続きなので、やはり川に魚はあまり入っていないようだ。ということで、2時間ほどでさっさと辞める。早く雨が降らないかなぁ。

昼過ぎに湖に行き、カヤック。雲一つない青空の下、ああでもない、こうでもない。お、こうするといいのか。なるほど。うひゃあ、と遊ぶ。左側だけでバウを沈める練習をしていると、体の筋肉が偏って背骨がよじれるような気がしたので、反対側でもやってみる。それにしても、濡れないドライトップの偉大なこと。10年以上カヤックをやっていて初めて身にしみる恩恵なり。

月曜日に粉を捏ねた。
火曜日にそれを延ばして麺を打った。
水曜日に煮卵と煮ブタを仕込んだ。
いよいよ明日は、スープをとって、麺を茹でて、ラーメンだぁ!
ラーメン一杯食べるのに4日がかりというのも、なんともスゴイな。

 

 

4月19日

ラーメンは麺の量が多かったので、二日に分けて食べた。一日目は、麺失敗、スープ失敗、具失敗と散々な結果になってしまった。スープはばらばらでまとまりがなく、具はしょっぱすぎ、麺はコシがなかった。二日目に食べたときにはちょっとやり方を変えたので、スープ、具ともに合格点であったが、麺だけはやはり駄目。ただ、次回に向けての改良点のアイデアをいくつか掴めたので、早速今晩からまたまたラーメン作りにとりかかる予定。

木曜日に家の庭にある白樺と向かいの家の白樺の枝を落とした。手首ほどの太い枝が庭一杯に山のように積み上がる。それを金曜日に隣のトレーラーを借りて捨てに行く。これだけ大量のものが地中の有機物、無機物、それから太陽エネルギーで作られるということに感心したけれど、こうして別の場所に捨ててしまうことで家の庭の土がそれだけ痩せていくことでもあるのだな、と実感。なるべく細い枝のうちにこまめに切って、粉砕してコンポストに混ぜてやったほうがよいのかも知れない。

金曜日の午後は、牧場の川へ釣りに行った。随分と久しぶりのドライフライの釣り、と期待していたのだが、どこまで釣り上っても良い型の鱒がいない。手のひらサイズのお子様ばかりで、しかも数も哀しくなるくらいに少ない。合流点の上まで足を延ばしたのに、結局40センチを超える鱒は一尾も見なかった。この川に初めて釣りに来たときには、あちらこちらに50センチを超える鱒がうようよいて、さすが鱒の国ニュージーランドと感心したのに。一体どうなってしまったのだろうか?とりあえずライズしていた鱒は全部釣ったけれど、とても複雑な心境。

自己責任について。
戦争状態になっている危険なところに自分の意志で行くのだから、たとえ捕らえられ人質となっても、それはあくまでも自己責任である。と自衛隊員にも言うのだろうか。日本は徴兵制ではなく、彼らは職業の自由と個人の意志に基づいて自衛隊という職業を選択しているのだから、同じ論理が通用すると思うのだが。
あるいは、
侵略戦争の片棒を担いで出兵しているのであるから、被侵略国がそれへの反撃として侵略国に攻撃を加えたとしても、それは侵略国の自己責任である。と、たとえば東京でテロ行為があった時に言うのであろうか。

今週も仕事が一つキャンセルになったので、今日中に原稿を書き上げられれば、火曜から金曜までお休み。ちょっと遠出して、釣りでもしようか。

 

 

4月23日

月曜日に二度目の麺を仕込んで、昨日、今日と食べてみたのだが、やっぱり失敗。思ったようにコシがでない。しかしまだ改良のアイデアが二つあるので、それを来週は試してみるつもり。それで駄目なら、頭を抱えてしばらく考えよう。

家庭菜園のトマトがもう終りつつあるから、今日赤くなっているやつを全部収穫してトマトピューレにしようと思っていたら、裏のおばさんが来て、「そのトマト、早く収穫しなきゃ駄目よ。もう霜が降りてどんどん悪くなるから。ちょっと貰っていいかしら。さっき少し貰ったんだけど」とのたまう。ああ、こらこら。言えばあげるのだから、勝手に持っていってはいかんよ。いいよと答えたら、早速いくつか(新たに、そして合法的に)持っていった。しかし、ちょっと困ったことに。というのは、これで僕が残っている赤いやつを全部収穫したら、まるで裏のおばさんに取られるのが嫌で収穫しているみたいではないか。かといって、残しておいてもほんとに霜にやられて腐るだけだし。しばらく悩んだ末に結論を出す。ええい、いいわい。ワシはどうせ生まれついてのごうつくもんよ。それに爺が加わって、ごうつくぶりが一回りも二回りも板についただけじゃぁ。と自棄になりつつトマトの収穫。今日はこれから、鍋一杯のトマトと格闘。

昨日は、本当に随分と久しぶりにランギタイキ川に行ってきた。上流部は予想していたよりも魚が少ない。曲りを一つ歩いたけれど、見つけられたのはごく小さなものばかり。僕が好きだった川は、何か魚が減ってばかりだな。
がっかりして運河に行く。ここはいつも通り。最初に見つけた鱒がライズしていたので、しめしめと18番のイマージャを投げたら迷うことなく食べてくれた。対岸まで走ってジャンプする元気なニジマス。ふっ、ちょろいもんよと思ったらこれが大きな間違いだった。その後は何をやっても釣れない。ひと夏きっちりいじめられて、とくにブラウンは大分賢くおなりになっているらしい。くそう、何を食べてやがんだろうとじっと見ていたら、どうやらミッジピューパが羽化のために藻の中から水面へと浮かび水面に張り付いたところへライズしているようだ。上流からただ単に流れてくるものを食べている待ちのライズではなく、下流へ反転までして食べる様子は明らかに狙っている。フックサイズは24番くらいだろうか。しかしそんな小さなフライは持っていない。しかたなく18番のイマージャを投げたら、着水と同時にすたこらさっさと逃げていく。フライをいろいろと替え、何度やっても、どの鱒を狙っても同じこと。ちくしょう。ティペットを6Xぐらいに落とすしかないのだろうか。
帰り際、駄犬の姿が見えないので森の中に入って変なもんでも食ってんだろうかと大声で呼んだら、いきなり対岸で水しぶき。元気に泳いで帰ってくる駄犬。お前、いつの間に対岸に渡ったのだ?

 

 

4月25日

タウポの新聞にボート売りますの広告を出した。「グラスファイバー18ft、ジョンソン90Hp、エヴィンルード6Hp、魚探、アンカー2つ、ライフジャケット3つ、とっても安定性が良くて、釣りや家族で使うのに最適」。実は数週間前にも出し、何人かから連絡を貰ったのだが、残念ながらその時は売れなかった。それで値段を8000ドルから7000ドルと下げて、またの広告。実際のところ、僕としては6000ドルくらいでも売ってしまいたいくらいなのだが、いきなりそこまで下げて広告を打つのも何なので取りあえず7000ドルONO(価格応談)ということにした。自分で使っているときには、見栄えなど魚釣りに影響するわけではないので掃除も何もしていなかったけれど、いざ売るとなるとちょっとでも見た目を良くしたほうがいいだろうと、慌ててトレーラーにペンキを塗り、ボートにワックスをかけ、床を掃除機でゴミ一つなく片づける。
早く売れますように。

週2回、1回30分のいいペースでカヤックをやっている。おかげでバウを沈めるには、とにかく膝で船を引き寄せて体重を残したまま傾けるのがコツらしいと判った。うまくそれができたときには、左側だけでなく右側でもいい確率でバウが沈められる。あとはそこから先へ繋げて、静水カートホイールに持っていければいいのだが。練習、練習。

またまた仕事がひとつキャンセルに。おかげで土、日、月の3日働いて、火から金の4連休。お休みはとりあえず溜まっている本と雑誌を読んで、それから畑をちょっと片づけよう。

 

 

4月27日

随分と長い間、うちの冷蔵庫には欠陥があった。霜取りで溶けた水が背面に排出されず、そのまま凍り、それが次の霜取りで溶けて中側に垂れて底に溜まって凍りつく。その繰り返しのおかげで、一定期間をおいて溜まった氷を捨てないと底が盛り上がって大変なことになっていたのだ。でも、なぜだか判らないけれど、これまで修理を頼もうとしたことがなかった。どこかになにかのメンタルブロックができていたらしい。それがなにかの拍子に外れてくれたようで、今朝、電気屋に電話をしたら早速午後に見に来てくれて、30分もかからずに直ってしまった。霜取り用のヒーターの一部が、焼き切れていたとのこと。
しかし、人間というのは不思議なもんだ。こんな簡単なことなのに、なぜ、今までできなかったのか。

これまでのあらまし。
第一回目。小麦粉=スタンダード、塩 2%、かん水 ちょい多め、卵入り、加水率50%。失敗。
第二回目。小麦粉=ハイグレード、塩 3%、かん水 普通、卵入り、加水率50%。失敗。
第三回目。小麦粉=ハイグレード+グルテン(14:1)、塩 3%、かん水 普通、卵入り、加水率40%。
麺のコシは、小麦粉に含まれる蛋白質が塩で繋ぎあわされ固まることで生まれる。それで、蛋白質の多いストロングを使おうかと思ったのだけれど、ツランギのスーパーでもタウポのスーパーでも売っていなかったので、ハイグレード粉にグルテン粉を足して蛋白質の割合を増すことにしたのだ。これでもまだ駄目だったら、グルテンの割合を増やす、加水率を下げる、かん水の量を増す、小麦粉をストロングに替える、等の方策がまだ残っている。
うどんと違って麺が細いから、それだけ強いコシが麺に求められる。なんとかして、満足のいく麺を作れるようになりたいもんだ。

政府と意見を異にし、それに基づいて行動することにはなんの問題もないはずである。その行動が政府転覆や大量殺戮など公衆の生活を脅かすものでない限り。しかし、この民主主義の根本とも言うべき部分を理解できない人が日本では政治を司っているようだ。お上は無謬であり、下々の民は黙ってお上の決めたことに従うべきである、とでも言いたげである。
結局、滅私奉公、一億総火の玉となって突き進め、からあんまり変わっていないということだろうか。人間は感情的なものに突き動かされて生きるものだ、と重々承知はしているけれど、だからこそ、もう少し理性、倫理、論理に耳を傾けないと、またまた戦争への道を歩みそうな気がするのだが。

 

 

4月29日

このページを見ていた方から、いいものを教えていただいた。もちろん、じゃぁこれを買いに行こうというわけにはいかないが、何かヒントになることはないかと商品内容をいろいろと見ていたら、やっぱり小麦粉にグルテンを混ぜていることが判った。つまり、僕の進んだ方向に基本的な間違いはなかったわけだ。それから4人分で水の量が150mlとある。粉の量が書いていないから正確なことは判らないものの、加水率は50%くらいではないだろうか。ふむ、ふむ。
とすると、試作第三回目の麺は期待が持てそうだぞ。ということで、早速食べてみた。
うん、これまでより大分良くなっている。が、やっぱりまだ不満が残る。今回の麺はコシは大分出てきたものの、堅さが少々気になった。僕が作りたい麺は、柔らかくて、それでいてコシのある麺なのだ。ということは、加水率を上げて麺の柔軟さを出し、同時にグルテンの量を増やしてコシを保つようにすればいいのかも知れない。来週はこの路線でいってみよう。ついでに理想のスープについて書くと、麺を食べているときに薄いと感じさせず、そして最後にスープを飲み干すときには塩っぱさが口に残らないもの。市販のカップラーメン(最近のは、特定のお店の味を再現したものが多いけど)や店のラーメンは、スープを飲む段階でちょっと塩辛いなと思うことが多い。基本的にラーメンはよほどまずいものでない限り麺もスープも全て平らげて完食することにしているから、スープは最期の締めくくりとして美味しくいただきたい。塩っぱすぎては画竜点睛を欠く。そのあたりの接合点を見つけるために明日はタレとスープの割合を微妙に変えてやってみよう。

一日雨が降っていたので、どうなっただろうと川に様子を見に行ったら、増水も濁りも何もなし。やはりこのところずっと雨が降っていなかったので、すべて地面に染み込んでしまったようだ。天気予報では明日からしばらく雨だというから、週明けくらいがいいかも知れない。フライをいくつか巻いておくとしよう。